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記事執筆時の価格
スペック | 価格 |
---|---|
Ryzen 5 7535U / 16GB / 512GB / OLED | 11万1654円 |
Ryzen 7 7735U / 16GB / 512GB / 2.8K OLED | 12万9800円 |
※2023年12月20日時点
OLEDディスプレイの映像は非常に鮮やかで、写真や動画を十分に堪能できます。画像や動画の創作やチェックなどにも、ある程度活用できるはずです。USB4対応で拡張性も高く、ガッツリ作業したい人向き。ただしバッテリー駆動時間はそれほど長くはなく、駆動音がやや大きい点がちょっと気になりました。とはいえ、総合的にはコスパの高い機種だと思います。
ポイント
- ✅Zen3+の高性能CPU搭載
- ✅OLEDによる美しい映像
- ✅高級感のある本体
- ✅USB4対応
- ✅やや大きくて重い
- ✅バッテリーは実働8.4時間
- ✅駆動音がやや大きい
この記事ではメーカーからお借りした実機を使って、デザインや性能、実際の使い心地などをレビューします。
この記事の目次
Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)
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おことわり
このレビュー記事では、メーカー貸し出し機材を1週間程度試用した上で作成しています。長期にわたって試用した際の耐久性については検証していません。あらかじめご了承ください。
スペック
発売日 | 2023年5月30日 |
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OS | Windows 11 Home |
ディスプレイ | 14インチ、OLED、光沢 |
パネル | 1920×1200、HDR500または2880×1800、DisplayHDR500、90Hz |
CPU | Ryzen 5 7535U / Ryzen 7 7735U |
メモリー | 16GB LPDDR5-6400 ※オンボード増設非対応 |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
グラフィックス | Radeon 660M(Ryzen 5) / 680M(Ryzen 7) Graphics(CPU内蔵) |
通信 | Wi-Fi 6E、Bluetooth 5.1 |
インターフェース | USB4 40Gbps(DP対応)×1、USB3.2 Gen2 Type-C(PD/DP対応)×1、USB3.2 Gen1×1、HDMI、microSDカードスロット、ヘッドホン端子 |
生体認証 | 顔認証用IRカメラ |
サイズ / 重量 | 幅317×奥行き222.5×高さ16.49mm / 約1.49kg |
バッテリー | 約14.4時間 |
持ち運びやすさ
使いやすさ
ディスプレイ
キーボード
端子類
バッテリー性能
検証機のスペック
CPU | Ryzen 5 7535U |
---|---|
メモリー | LPDDR5 16GB |
ストレージ | 512GB NVMe SSD |
グラフィックス | Radeon 660M(CPU内蔵) |
※ベンチマークテストはWindows 11の電源プランを「バランス」に設定した上で、電源アダプターを接続した状態で実施しています
※ベンチマーク結果はパーツ構成や環境、タイミング、個体差などさまざまな要因によって大きく変わることがあります
駆動時間
バッテリーの駆動時間は、公称値で約14.4時間とされています。しかしこれは消費電力をグッと抑えた状態の結果で、実際の利用を想定した測定結果ではありません。実際の利用では、駆動時間が短くなりがちです。
そこでベンチマークソフト『PCMark 10』を使ってビジネス作業 (Web閲覧や文書作成、ビデオチャットなど)での駆動時間を計測したところ、開始から8時間27分でバッテリー切れとなりました。
バッテリー駆動時間の計測結果(Ryzen 5モデル)
テスト方法 | 駆動時間 |
---|---|
※公称値(JEITA2.0) | 約14.4時間 |
Modern Office (ビジネス作業) | 8時間27分 |
50%充電までにかかった時間 | 1時間2分 |
フル充電までにかかった時間 | 2時間26分 |
※テストの条件や計測方法についてはコチラ
公称値よりもだいぶ短いのですが、Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)は本来持ち歩き用ではないため、こんなところでしょう。ディスプレイ解像度の高い上位モデルであれば、さらに短い可能性があります。
バッテリーをより長持ちさせたい場合は、ディスプレイの明るさを落としたり、パフォーマンス設定(バッテリー設定)で「バッテリー省電力」を選ぶといいでしょう。
バッテリー駆動時の性能
CPUとしては、AMD Zen3世代Ryzen 5 7535UまたはRyzen 7 7735Uが使われています。どちらも基本的には非常に高性能です。
パフォーマンス設定と電源を変えてCPUベンチマークテストを行なったところ、以下のような結果が出ました。電源に接続しているときのほうが高性能ではあるものの、バッテリー駆動時でも十分なパフォーマンスです。
モード別のCPUベンチ結果
CPU | PassMark CPU Mark Score |
---|---|
Ryzen 7 7735U | 21043 |
Core i5-1340P | 20760 |
Core i7-1360P | 19623 |
検証機(高性能設定、電源接続) | 19018 |
Ryzen 7 7730U | 18979 |
Core i5-1335U | 18240 |
検証機(標準設定、電源接続) | 18047 |
検証機(高性能設定、バッテリー駆動) | 17500 |
Ryzen 5 7535U | 17163 |
検証機(省電力設定、電源接続) | 17018 |
検証機(標準設定、バッテリー駆動) | 17013 |
検証機(省電力設定、バッテリー駆動) | 16315 |
Ryzen 5 7530U | 16196 |
Core i7-1355U | 15636 |
Ryzen 5 7520U | 9759 |
Intel N100 | 5620 |
※そのほかのスコアはPassMark CPU Benchmarksによる集計値
PCを使った作業の快適さ
PCMark10は、PCを使った作業の快適さを計測するベンチマークテストです。一般的な作業を想定しているため、テストでは比較的軽い処理が行なわれています。
パフォーマンス設定を標準の「バランス」に設定してテストを行なったところ、電源接続時でもバッテリー駆動時でも目標値を大きく上回りました。バッテリー駆動時ではスコアが2~3割程度減るものの、処理の重い作業を行なわなければ問題なく使えるでしょう。
PCMark 10ベンチマーク結果
テスト | スコア |
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Essentials (一般的な利用) 目標値:4100 | 検証機(電源)10700検証機(バッテリー)8512ThinkBook10616Vostro9882Flex51091715-eg10258Ins1610501 |
Productivity (ビジネス利用) 目標値:4500 | 検証機8696検証機(バッテリー)6239ThinkBook10003Vostro6966Flex5957215-eg7417Ins167622 |
Digital Contents Creation (コンテンツ制作) 目標値:3450 | 検証機6428検証機(バッテリー)5576ThinkBook6018Vostro5500Flex5653615-eg6026Ins166624 |
※スコアの目標値はPCMark 10公式サイトによるもの
比較機のスペック(スリムノートPC)
熱と騒音について
※計測時の室温は18.8度。室温が変わると、結果が異なる場合があります
本体の熱について
高負荷なベンチマーク中にはキーボード上部がわずかに温かくなりますが、熱く感じるほどではありませんでした。
駆動音について
駆動音(ファンの回転音や排気口からの風切り音)は、高負荷時に多少大きく聞こえます。ただし省電力設定時なら、音はあまり気になりません。外出先で使うなら、パフォーマンスを抑えて利用するといいでしょう。
駆動音の計測結果
電源オフ | 36.5dB | - |
---|---|---|
待機中 | 36.6dB前後 | ほぼ無音 |
省電力設定 (バッテリー省電力) | 37.7dB前後 | 排気音がわずかに聞こえるが気にならない |
標準設定 (インテリジェント・クーリング) | 44.5dB前後 | 排気音がハッキリと聞こえる。うるさくはないが、静かな場所では気になるかもしれない |
高性能設定 (エクストリーム・パフォーマンス) | 46.9dB前後 | 排気音とファンの回転音が大きく聞こえる |
(参考)エアコンの最大出力時 | 48~58dBA前後 | - |
他機種との比較
Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)のポイントは、Zen3+世代のRyzen 7035シリーズを搭載することで実現した高い性能と高いコスパにあります。そこで同系統のCPUを搭載したHPのモバイルノートPC『HP Pavilion aero 13』と比較してみましょう。
Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD) | HP Pavilion Aero 13 |
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14インチ 1920×1200または2880×1800 | 13.3インチ 1920×1200 |
OLED 光沢 | IPS 非光沢 |
Ryzen 5 7535U または Ryzen 7 7735U | |
LPDDR5 16GB | LPDDR5 8GB または 16GB |
512GB SSD | 256GB SSD または 512GB SSD |
USB4対応 | - |
約1.49kg | 約957g |
約14.4時間 | 最大12時間 |
11.1~13万円 | 9.8~11.4万円 |
大きな違いは重さとディスプレイ、そして価格です。少しでも軽量なほうがいい、あるいは安いほうがいいのであればHP Pavilion Aero 13、画面の美しさや機能を重視するならYoga 7 Gen 8 14型 (AMD)を選ぶといいでしょう。HP Pavilion Aero 13はキーボードにややクセがあるので、普通の配列で使いたい人にもYoga 7 Gen 8 14型 (AMD)は向いています。
品質とコスパは高いが、音が大きい点が残念
総合的には、とてもコスパの高い機種です。CPU性能の高さとOLEDディスプレイによる映像の美しさを考えれば、下位モデルで11万円台、上位モデルで約13万円はお買い得と考えていいはず。同クラスの他社製品であれば、値段はもっと高くなるでしょう。
重い点とあまりバッテリーの持ちが良くない点は気になるものの、自宅や職場内で持ち歩くぶんには問題ないはず。ただ残念なのは、高負荷時の騒音が大きい点です。普段はパフォーマンスを抑え、ここぞというときにだけ高性能モードを使用するのがいいかもしれません。
Yoga 7 Gen 8 14型 (AMD)
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