Core Ultraが気になる。なんかすごいCPUらしい。性能も省電力性もヤバいんだとか。そんなに凄いなら俺も欲しい。

Core UltraはM1並の革命児

さて今Core Ultra CPUがこれだけ騒がれているのはM1チップ並みの革命児だからなんだ。Windowsパソコンと言えばカスタマイズ性も性能も高いけどバッテリーが持たない。これがネックだった。

そこに革命を起こしたのが2020年に発売されたM1 Macbookで、独自開発したCPUで処理能力と省電力性を両立してしまったんだ。今までとは比較にならないくらい電力効率が良い。だから持ち出しやすい。まさに革命だった。

それがようやくWindowsでも実現するのが2024年。Core UltraもM1チップと同じように色々な物を凝縮して効率化したことでパワーと省電力をようやく両立できるようになったらしい。詳細はよくわかってないから自分で調べてほしい。とにかくすごいと覚えればOK。

つまりCore Ultraはバッテリー持ちが超良い。となると買い替えを検討せざるを得ないという流れ。

Core Ultraはそんなに処理能力は高くない

ここからは先人たちが検証してくれたウェブ上のベンチマーク結果を基準に検討していく。

まずintelが発売するCore Ultraシリーズが下記。

Hシリーズ(高性能)

  • Core Ultra 9 185H
  • Core Ultra 7 165H
  • Core Ultra 7 155H
  • Core Ultra 5 135H
  • Core Ultra 5 125H

Uシリーズ(省電力)

  • Core Ultra 7 165U
  • Core Ultra 7 164U
  • Core Ultra 7 155U
  • Core Ultra 5 135U
  • Core Ultra 5 134U
  • Core Ultra 5 125U
  • Core Ultra 5 115U

思ってるより多い。そして見つけられた限りのCinebenchスコアを俺のCore 17-12700Hと比較すると下記(参考:TOPCPU

Core UltraのCinebenchスコア比較

Cinebench R23 (Single)

Core i7 13700H 1870(+6%)
Core Ultra 9 185H 1807 (+2%)
Core i7 12700H 1763
Core Ultra 7 155H 1735
Core Ultra 5 125H 1732
Core Ultra 5 135H 1727
Core Ultra 7 165U 1691
Core Ultra 7 155U 1678
Core Ultra 5 135U 1670
Core Ultra 5 125U 1664
Core Ultra 7 165H 1662

Cinebench R23 (Multi)

Core Ultra 9 185H 18324(+13%)
Core i7 13700H 17656(+9%)
Core i7 12700H 16179
Core Ultra 7 165H 15739
Core Ultra 7 155H 14912
Core Ultra 5 125H 14810
Core Ultra 5 135H 14830
Core Ultra 7 165U 11090
Core Ultra 7 155U 10927
Core Ultra 5 135U 10526
Core Ultra 5 125U 10293

もちろんこの計測結果は筐体によっても環境によっても変わる。だからあくまでも参考程度ではあるけど、こうやって見比べると意外とCore Ultraの処理能力は上がっていないっぽい(参考:TOPCPU)。

恐らく俺が今使ってるi7-12700HからCore Ultraに乗り換えたところで違いは体感できないと思う。

Core UltraのGPUスコア比較

ということで次にCore UltraのGPUスコアを比較していく。最近のIntel CPUはGPU性能が飛躍的に向上しているのも魅力。

とはいえこれはまだ全然情報が無いからthe比較さんの3DMark Night Raidの数値を参考にさせてもらうと下記。

RTX 3050 52196(+45%)
RTX 2050 48410(+34%)
GTX 1650 45149(+25%)
Core Ultra 7 155H 35888
MX550 35717
MX450 30425
Core i7-12700H 20177(-77%)

Core Ultra 7 155Hの場合はGTX1650より25%低い程度の描写性能っぽい。恐らく他のCore Ultraシリーズもそれほど大きくGPU性能は変わらないはず。ということでこの辺だと仮定する。

となるとこれはCPU単体の描写能力としては圧倒的。ゲームをしない限りGPUが不要になるレベル。俺のCore i7-12700Hと比較しても77%も処理能力が向上してる。

Core UltraはGPU性能が結構高い

ここまでのベンチマーク結果を見る限りCore Ultraシリーズはそれ一つでCore i7-12700H程度の処理能力とGTX1650程度の描写能力を持ちながら、省電力性能まで実現してしまっているっぽい。ということでやっぱりすごい。

今後Core Ultraシリーズの価格がこなれて10万円以下のノートパソコンにも搭載されるようになればWindowsノート全体が底上げされることになる。まさに新時代の幕開け。楽しみで仕方がない。

俺の買い替えはGPU性能次第

話は俺の買い替えに戻る。

現状Core Ultraがi7-12700HとGTX1650程度の能力なのであれば、俺がCore Ultraのみを搭載するノートパソコンに買い替えるメリットはない。なぜなら俺のノートはGPUがRTX3050だから。まだ描写性能は俺のノートの方が上。

GeForce RTX 3050 52196(+45%)
GeForce RTX 2050 48410(+34%)
GeForce GTX 1650 45149(+25%)
Core Ultra 7 155H 35888
GeForce MX550 35717
GeForce MX450 30425
Core i7-12700H 20177(-77%)

一応省電力性能向上の恩恵は受けられるけど現状そこまでバッテリーで困っているということも無い。

しかもCore Ultra搭載のノートパソコンは発売したばかりということもあって15万円は下らない。恩恵の無い買い物に15万円はきつい。まだ時期じゃない。

Core Ultra + RTX4050が狙い目

なら狙い目はというとCore Ultra + RTX4050の組み合わせで100W出力に収まるなら買い替えもあり。

というのも俺が今使ってるノートのi7-12700Hは消費電力が大きすぎるんだ。故に搭載するGPUもRTX3050の40W駆動が限界。これでぎりぎり100W充電器に収まる。そして100W充電器は最高にコンパクトだし価格も安い。選択肢も多くて丁度いいんだ。

逆にRTX3050をフルパワーで使いたいとか、RTX4050を搭載するとなると100W充電器では無理。140W以上のクソデカ高額充電器を鞄に入れざるを得なくなる

GPUをCore Ultraに一本化する選択肢

もう一つの選択肢としては外部GPUを完全に切り捨ててしまうのもあり。正直GTX1650程度の描写能力は全然悪くない。

一番軽い設定にすれば多くのPCゲームだってプレイできるし、パソコンでゲームをしない俺ならなおのこと影響は少ない。もちろん動画編集は遅くなる。画像編集も遅くなる。でも十分使えるレベル。ちょっと耐えれば大丈夫。

ただ、今より性能が落ちるならそれなりの対価は欲しいところ。例えば16インチで1.4kg程度の超軽量だとか、超長時間バッテリーだとか。処理能力の不満を上回る恩恵があるなら全然あり。LGのgramあたりが新型でやってくれそうな気がする。

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Core Ultraはまだ黎明期で過渡期

現状俺としてはCore Ultraの特性をフル活用するノートパソコンが登場するのを待ちたい所存。

Core Ultraは革命児だけどまだ登場したばかりで過渡期すぎる。価格も高いしラインナップも少ない。ということで半年くらいは様子見したい。

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